
~肩、首、腰の接骨院~
本質と向き合い、健やかな未来を創る
【からだの学校】その痛みの原因、”糊”による「組織の癒着」かも?
その改善しない痛み、原因は「癒着」かもしれません!
「いろいろ試したけど、このつらい痛みとはもう一生付き合っていくしかないのか…」
長年、肩こりや腰痛に悩む中で、マッサージに通ってもその場しのぎ。ご自身でストレッチを頑張っても、すぐに症状がぶり返してしまう。そんな経験はありませんか?
多くの方が「痛みの原因は血行が悪いから」と考えていますが、果たして本当にそれだけが原因なのでしょうか。
確かに、血行不良は痛みを引き起こす要因の一つです。しかし、それだけを原因と考えていては、しつこい慢性痛の根本的な解決には至りません。実は、その裏にはもっと厄介な「組織の癒着(ゆちゃく)」という問題が隠れていることが非常に多いのです。
【本当の原因】しつこい痛みの黒幕は「組織の癒着」にあり!
では、痛みの本当の原因かもしれない「癒着」とは一体何なのでしょうか。四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)を例に、Q&A形式で分かりやすく解説します。
Q1. そもそも「癒着」って何ですか?
A1. 私たちの肩関節の中では、筋肉や腱、関節を包む袋(関節包)などがそれぞれ独立した層になっており、本来はサラサラと滑り合うことで腕を自由自在に動かせています。「癒着」とは、この滑り合うはずの組織同士が、くっついて固まってしまう状態のことです。まるで、湿ったTシャツが乾いて肌にピタッと張り付いてしまうような状態をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
Q2. なぜ、癒着してしまうのですか?
A2. 原因不明と言われることも多い五十肩ですが、実は本人も忘れてしまうような些細な出来事がきっかけになっていることがあります。
例えば、満員電車で強く腕を引かれた、重い荷物を不意に持ち上げた、といった『小さな火事(ボヤ)』のような出来事です。この小さな火事が組織に微細な損傷と炎症を引き起こし、それが鎮火(治癒)する過程で癒着の火種が残ってしまうのです。
具体的には、
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デスクワークでの長時間の同じ姿勢
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就寝時の長時間の側臥位(横向き寝)
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過去のケガやスポーツでの使いすぎ
これらの要因で肩の組織が微細な損傷を受けると、体はその傷を修復するために「フィブリン」という〝かさぶたの元〟のような物質を放出します。通常、このフィブリンは役目を終えると綺麗に掃除(分解)されるのですが、血行不良などが原因でうまく掃除されないと、組織間に残り続けてしまいます。そして、その残ったフィブリンを足場にして、コラーゲン線維という強力な〝糊(のり)〟が作られ、組織同士をガチガチにくっつけてしまうのです。これが癒着発生のメカニズムです。
Q3. 癒着すると、なぜ痛むのですか?
A3. 癒着が起こると、組織のなめらかな動きが失われます。その状態で腕を上げようとすると、くっついた部分が無理やり引き伸ばされ、近くの神経を刺激するため、鋭い痛みが生じます。さらに、慢性化した癒着組織内には新たに神経が侵入してくることもあり、微弱な炎症によって常に刺激され、じっとしていてもジンジン、ズキズキ痛むといった状態を引き起こすのです。
癒着する場所によっても痛みは違う
一口に癒着といっても、どこが癒着するかによって痛みの出方は様々です。
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関節包の癒着
関節全体を包む袋である「関節包」が癒着すると、肩全体の動きが制限されます。特に腕をひねる動き(頭の後ろに手を回す動きや腰の後ろに手を回す動き)が強く制限されるのが特徴です。安静時にも深部に鈍い痛みを感じ、動かせる範囲の限界点で鋭い痛みが走ります 。
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滑液包の癒着
関節の潤滑油のような役割を持つ「滑液包」が癒着すると、腕を挙げる際などに肩の外側(三角筋など)鋭い痛みが出ることがあります。
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筋・に腱・靭帯の癒着
肩のインナーマッスル(回旋筋腱板)などが周囲と癒着すると、力を入れたり、ストレッチしたりといった特定の動きで痛みが生じます。押すと痛い場所(圧痛点)が比較的はっきりしていることもあります。
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神経との関連
癒着した組織が周囲の神経を刺激すると、腕から肘下への痛みや肩甲骨周りに広がるような痛み(放散痛)や、しびれ感を伴うことがあります。
痛みがさらなる癒着を招く「負のループ」
癒着の最も恐ろしい点は、「痛みがあるから動かさない → 動かさないから、さらに癒着が進行する」という悪循環に陥りやすいことです。
例えば五十肩で痛みを感じると、無意識に腕を動かさないようにかばってしまいますよね。しかし、この「動かさない」期間が長引くと、関節周りの組織はさらに硬くなり、血流も悪化して、結果として癒着がどんどん悪化してしまうのです。
【だから治らなかった】マッサージやストレッチの「限界」
この「負のループ」を断ち切ろうとマッサージなどを受けても、なぜ根本改善しなかったのでしょうか。その答えは、アプローチの「深さ」にあります。
一般的な手技やホットパックは、あくまで皮膚や筋肉の「表面」を温め、ほぐすアプローチです。痛みの根本原因となっている関節の奥深くや、関節包にできた「深層の癒着」には、残念ながら届いていません。表面の土をいくら耕しても、地中深くの固い岩盤がなくならないのと同じです。
【根本解決へ】当院のアプローチ:深層の癒着を「温めて、剥がす」ラジオ波施術
そこで当院がご提案するのが、この手技では届かない「深層の癒着」に直接アプローチできる「深層筋温熱療法(ラジオ波)」です。
固まったコラーゲン線維は、冷蔵庫で冷やした硬いゼリーのようなもの。ラジオ波の深部加温は、この硬いゼリーを内側からじんわりと温め、ぷるぷるとした柔らかい状態に戻すイメージです。科学的にも、組織の温度を40℃~45℃に上げることで、コラーゲン線維の柔軟性が著しく向上することが証明されています。
当院のラジオ波治療器は、特に電気抵抗が高い組織、つまり癒着が起こりやすい腱・靭帯・関節包といった深層組織を狙って温める「RETモード」を搭載しています。これにより、痛みの震源地である深層の癒着をピンポイントで温めて柔軟にし、そこへ専門的な手技を加えることで、固まった組織を効果的に引き剥がしていきます。
【重要】肩の状態に合わせた「動かすべき時期」と「安静にすべき時期」
ただし、やみくもに動かせば良いわけではありません。特に五十肩の治療では、動かしてはいけない時期もあるため、病期に合わせたアプローチが極めて重要です。
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安静にすべき時期(炎症期)
「ズキズキ痛む」「夜も眠れない」といった強い炎症がある時期です。この時期に無理に動かすのは炎症を悪化させるため逆効果です。当院では、熱を加えない「非熱モード」のラジオ波で炎症と痛みの緩和を最優先します。
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積極的に動かすべき時期(拘縮期・回復期)
強い痛みが和らぎ、「動きの制限(固さ)」がメインになる時期です。この時期からは、癒着の進行を防ぎ、可動域を改善するために積極的に動かすことが重要になります。ラジオ波で深部を温めて(ゼリーを溶かして)から、専門的な手技で動かす当院のアプローチが最も効果を発揮するタイミングです。
まとめ
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「痛みの原因は血行不良」というのは半分正解。本当の黒幕は「組織の癒着」かもしれません。
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癒着は、「痛みで動かせない→動かさないから固まる」という悪循環を生みます。
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一般的なマッサージでは届かない「深層の癒着」こそ、痛みが改善しなかった理由です。
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当院のラジオ波施術は、深層の癒着を「温めて(ゼリーのように柔らかくして)」柔軟にし、専門的な手技で「剥がす」ことで、根本的な改善を目指します。
よくあるご質問
Q1: ラジオ波施術は痛いですか?
A1: 痛みはほとんどありません。むしろ、体の深部からじんわりと温められる、温泉に入っているような心地よい感覚です。施術中に出力は細かく調整できますので、熱いのが苦手な方でも安心して受けていただけます。
Q2: 何回くらいで効果を感じられますか?
A2: 症状の深さや癒着の程度によって個人差はありますが、多くの方が初回の施術後から「腕が上がりやすくなった」「痛みが和らいだ」といった身体の変化を感じられています。固まった組織が柔軟になる感覚や、可動域の変化をぜひご体感ください。根本的な改善を目指すためには、お身体の状態に合わせた最適な施術プランをご提案させていただきます。
Q3: 五十肩で腕がほとんど上がりません。それでも施術は受けられますか?
A3: はい、もちろんです。まさにラジオ波施術が最も得意とする疾患の一つです。痛みが非常に強い「炎症期」には熱を加えない「非熱モード」で痛みと炎症を抑え、動きが固まっている「拘縮期」には温熱と手技を組み合わせて可動域の改善を目指すなど、病期に合わせた最適な施術を行いますので、ご安心ください。
引用文献一覧
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Lowe, W. (2015). The pain-spasm-pain cycle: a limiting factor in manual therapy. Massage Today, 15(12), 1-3.
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当院では、科学的根拠に基づいた評価であなたの痛みの原因を特定し、最適な施術をご提案します。まずは一度、お気軽にご相談ください。
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