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【からだの学校】その痛み、本当に効いてる証拠? 揉み返しの科学と、当院が強よ揉みをしない理由

「もう、このつらい肩こりは一生付き合っていくしかないのか…」 「良かれと思って通ったマッサージで、かえって痛みがひどくなった…」

名古屋市西区の会社員として日々デスクワークに励むあなたも、そんな経験をされたことはありませんか?施術後にズーンと重くのしかかる痛み、いわゆる「揉み返し」。

巷では「好転反応」などと言われることもありますが、その言葉だけで片付けてしまうのは少し早いかもしれません。実はその不快な痛み、あなたの身体が発している重要なサインなのです。

この記事では、長年マッサージに通っても改善しなかったつらい症状の根本原因を科学的・論理的に解き明かし、なぜ当院の「深層筋温熱療法(ラジオ波)」が最終的な選択肢となり得るのかをご説明します。

「揉み返し」と「好転反応」の科学的な違い

まず、多くの方が混同しがちな「揉み返し」と「好転反応」について、科学的な視点から整理してみましょう。

揉み返しの正体:施術によって起こる筋肉の微細な損傷

揉み返しの正体は、科学的には「医原性の遅発性筋痛(DOMS)」と理解するのが最も適切です。 「遅発性筋痛」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは普段使わない筋肉をトレーニングした後に起こる、あの筋肉痛とほぼ同じメカニズムです 。

強すぎる圧力や、凝り固まった筋肉への不適切な刺激は、筋線維やその周りの筋膜に微細な傷をつけてしまいます 。その傷を修復しようと、身体は炎症反応を起こします。この炎症プロセスこそが、施術後の痛みの原因なのです 。

いわゆる「好転反応」とは?

一方で「好転反応」は、施術後に起こる一時的なだるさや眠気などを指し、「身体が良い方向へ向かっている証拠」と説明されることがあります。

しかし、高レベルの科学的エビデンスにおいて、「好転反応」という独立した生理現象を支持する証拠は、実のところ存在しません 。これらの症状の多くは、マッサージによるリラクゼーション効果で副交感神経が優位になったり 、血流が変化したりすることで起こる、身体の正常な生理的応答の範囲内で説明がつきます。

久保田接骨院では、患者様のお身体に起こる反応を安易に「好転反応」という言葉で片付けることはありません。一つひとつの反応に真摯に向き合い、その原因を科学的に考察することを大切にしています。

「揉む→硬くなる」負のスパイラルとは?

「痛いけれど、効いている証拠だ」と信じて、強いマッサージを受け続けてはいないでしょうか。その選択が、かえってあなたの症状を慢性化させる「負のスパイラル」の入り口だとしたら…?

繰り返す強揉みが招く、筋肉の「線維化」という結末

一度の揉み返し(急性的な筋肉の損傷)は、通常であれば身体の修復機能によって回復します 。しかし、

組織が完全に回復する前に、強い刺激による損傷が繰り返し与えられると、正常な治癒プロセスそのものが調節不全に陥ってしまうのです 。

その結果、組織は慢性的な炎症状態に陥り 、しなやかな筋組織が「線維化(せんいか)」、つまり硬い瘢痕(はんこん)組織に置き換わってしまうリスクがあります 。これは例えるなら、上質な霜降り肉が、ダメージを繰り返し受けるうちに硬いスジ肉に変わってしまうようなものです。

この線維化した組織は弾力性を失い、血流を阻害します。そして皮肉なことに、筋肉は時間とともにより硬く、こわばり、痛みを増していく可能性があるのです 。

 

感覚が麻痺し、より強い刺激を求める「終わらない旅」

さらに深刻なのは、強揉みがもたらす「感覚の麻痺」です。 強い刺激を受け続けると、身体は防御反応として感覚を鈍くしていきます。すると、今までと同じ強さでは「効いている感じ」が得られなくなり、無意識のうちに「もっと強く、もっと深く」と、より強い刺激を求めるようになります。

そして、前述の「線維化」によって筋肉自体が硬く鈍くなってしまうと、さらに強い力でないと刺激が届かなくなり、この悪循環は加速します。

これはまさに、終わりなき「刺激探しの旅」です。この状態が、施術者と患者様の双方に「さらに強力な施術が必要だ」と誤認させ、根本的な原因から目を背けたまま、対症療法をエスカレートさせてしまう最も危険な落とし穴なのです 。

なぜマッサージだけでは根本改善に至らないのか

 

そもそも、あなたが本当にアプローチすべきは、表面的な筋肉だけではないのかもしれません。 多くのマッサージは、皮膚に近い「浅層筋」にアプローチします。しかし、長年のつらい肩こりの根本原因は、もっと奥深く、指では届かない「深層筋」の持続的な緊張と血行不良にあるケースが非常に多いのです。

表面をいくら強く揉んでも、深層の”芯”が固まったままでは、またすぐに症状がぶり返してしまうのは当然と言えるでしょう。

痛みの根本原因は、指では届かない「深層筋」にあるかもしれません

「どこへ行っても同じ…」と諦めかけているあなたにこそ、知っていただきたい視点。それが「深層筋へのアプローチ」です。

深層筋は、骨格を支え、姿勢を維持する重要な役割を担っています。しかし、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、この深層筋がじわじわと緊張し、血行が悪化。カチカチに凝り固まってしまいます。

この「深層筋のコリ」こそが、あなたの長年の悩みの震源地である可能性が高いのです。しかし、この深層筋は文字通り身体の奥深くにあるため、一般的な手技だけで緩めるのは非常に困難です。

久保田接骨院が提案する「深層筋温熱療法」という選択肢

そこで当院がご提案するのが、物理的な「揉む」力に頼らない、科学的アプローチ「深層筋温熱療法(ラジオ波施術)」です。

なぜ「温める」ことが重要なのか?

温熱療法が痛みの緩和に有効なのは、科学的な裏付けがあります。 身体の深部を温めると、

  • 血管が拡張し、局所の血流が増加する

  • 酸素や栄養素の供給が促進される

  • 痛みを生み出す発痛物質や老廃物が洗い流される

  • 筋肉の緊張を感知するセンサー(筋紡錘)の感度が鈍くなり、筋肉がリラックスする

    といった生理学的な反応が起こります。

ラジオ波だからこそできる、深層部へのアプローチ

当院が採用するラジオ波治療器は、身体の外から熱を加えるカイロやホットパックとは全く原理が異なります。高周波エネルギーを用いて、体内の分子を振動させることで、ジュール熱という熱を身体の内部から発生させるのです 。

これにより、手技では届かない深層筋に直接、かつ安全に熱エネルギーを届け、芯から筋肉を温め、緩めることが可能になります 。揉み返しのような物理的な損傷リスクを伴わずに、長年のコリの根本原因にアプローチできるのが、ラジオ波施術の最大の強みです。

[内部リンク:ラジオ波治療についてはこちら]

当院の施術方針:あなたのお身体と真摯に向き合います

当院では、「強ければ効く」という考え方は採用しません。 施術前には必ず、これまでの施術経験や揉み返しの有無などを丁寧にお伺いし、お一人おひとりの身体の状態に合わせた最適な施術プランをご提案します。

万が一、施術後に違和感があった場合にも、次回来院時に必ずご申告いただくようお願いしております。その情報を元に、刺激の強度やアプローチ法を微調整し、あなたにとって最適な施術を常に追求します。

まとめ

  • 揉み返しは「効いている証拠」ではなく、強すぎる刺激による「筋肉の微細な損傷」です。

  • 強い刺激を繰り返すと、筋肉が硬くなる「線維化」や、感覚が麻痺してより強い刺激を求める悪循環に陥るリスクがあります。

  • 長年の肩こりの根本原因は、マッサージでは届きにくい「深層筋」の緊張と血行不良にあるかもしれません。

  • 当院の「深層筋温熱療法(ラジオ波)」は、揉み返しのリスクなく、深層筋の芯から温めて緩めることができる科学的アプローチです。
     

【電話でのご予約・お問い合わせ】

TEL:050-3649-4281

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右下の予約ボタンから予約可能です。

よくあるご質問(Q&A)

Q1: 施術後、少しだるさがあるのですが、これは揉み返しですか?

A1: 軽いだるさや眠気は、血行が促進されたり、リラックスして副交感神経が優位になったりすることで生じる正常な反応と考えられます。ズキズキとした明らかな痛みや、3日以上続く強い不快感がある場合は「揉み返し」の可能性が高いため、すぐにご相談ください。

 

Q2: 全く痛みを感じない施術でも効果はあるのでしょうか?

A2: はい、効果は期待できます。当院の目的は、痛みを与えることではなく、ラジオ波の温熱効果によって深層筋の血流を改善し、緊張を緩和することです。むしろ、痛みを感じるほどの刺激は身体を緊張させ、逆効果になることもあります。「心地よい温かさ」で最大の効果を引き出すのが、私たちの目指す施術です。

 

Q3: ラジオ波施術は熱いですか?痛みはありますか?

A3: ラジオ波施術は、じんわりと温かく、多くの方が心地よいと感じる施術です。熱さの感じ方には個人差があるため、常に患者様にお声がけしながら出力を調整しますので、ご安心ください。痛みを感じることはほとんどありません。

 

あなたの長年の悩みの原因が、実は「深層筋」にあるのかもしれません。 マッサージを繰り返すだけの対症療法から、根本原因にアプローチする一歩を踏み出してみませんか? まずは一度、お気軽にご相談ください。

引用文献一覧

  1. Son, J., Kim, C., & Lee, S. (2020). Therapeutic strategies for preventing skeletal muscle fibrosis after injury. Frontiers in Pharmacology, 6, 87.

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  3. Takahashi, K., Suyama, T., Onodera, M., Hirabayashi, S., Tsuzuki, N., & Zhong-Shi, L. (1999). Clinical Effect of Capacitive Electric Transfer Hyperthermia Therapy for Lumbago. Journal of Physical Therapy Science, 11(1), 45–51.

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