
~肩、首、腰の接骨院~
本質と向き合い、健やかな未来を創る
ご挨拶
そんなある日、私がカルテを記入していると、その患者さんが私の手元をじっと見て、「先生の字は、とても綺麗ですね」と、ふと声をかけてくださったのです。自分の字にむしろコンプレックスを感じていた私にとって、それはあまりに意外な言葉でした。その夜、私はずっと考えていました。「なぜ、あの患者さんは私の字を綺麗だと言ってくれたのだろう。ご自身は、以前どんな字を書いていたのだろうか。いつから、書けなくなってしまったのだろうか…」と。その時、一つのアイデアが浮かびました。
翌日、私は鉛筆に包帯をぐるぐるに巻きつけ、団子のようにした手製の筆記具をリハビリルームに持っていきました。そして、「〇〇さん、これを手のひらに乗せて、ゆっくりでいいので、ご自身の名前を書いてみませんか」とお渡ししたのです。患者さんは最初、戸惑いの表情を浮かべていましたが、その団子鉛筆を手に乗せると、少し嬉しそうな顔になり、震える線で、ゆっくりと、ご自身の名前を書き始めました。名前を書き終えた瞬間、その方の目から大粒の涙が溢れ出し、こうおっしゃったのです。
「私、もう何十年も、自分の名前を書いていなかったので…」
その言葉に、私はハッとさせられました。私はこれまで、「手を治す」「痛みを取る」ということばかりに囚われ、患者さんの「体」ばかりを見て、その方の「人」を見ていなかったのです。体だけではなく、その方の人生そのものに寄り添うこと。これこそが施術家として最も大切な使命なのだと、深く心に刻まれた出来事です。この経験が、今も私の施術の根幹を成す『想い』となっています。
「痛みの本質」にアプローチすることの大切さ
このホームページにたどり着いた方は、きっと、これまで多くの時間を費やし、そのたびに期待と落胆を繰り返してきたのではないでしょうか。
「レントゲンでは異常ありませんね」
そんな言葉に、「では、この痛みはいったい何なのだろう?」と、心のどこかで納得できない思いを抱えてこられたのかもしれません。私も病院勤務の経験から、レントゲンなどの検査画像には異常が認められない「痛み」で苦しんでいる方が、いかに多いかを目の当たりにしてきました。しかし、その「痛み」こそが、あなたの体が発している見過ごしてはならない重要なサインなのです。私が施術家として何よりも大切にしているのは、そのサインに真摯に耳を傾け、画像には映らない「あなたの痛みの本質は何か」という問いに、誠実に向き合うことです。
ですから、当院ではすぐに施術ベッドへご案内するようなことはありません。まずは、あなたの声をお聞かせください。どんな時に、どのように痛むのか、あなたの仕事のことから趣味や家事、服装や生活習慣、これまでどんな治療を試し、どう感じてこられたのか。あなたの日常やこれまでの歩みの中に、必ず原因を解き明かすヒントが隠されています。そして、徒手検査で体の状態を丁寧に調べ、必要に応じてエコーで体内の状態を客観的に確認します。もちろんエコーは万能ではなく、慢性の肩こりなど、痛みの原因が必ずしも明確に画像として映し出されるわけではありません。しかし、腱の断裂といった重篤な損傷がないか、強い炎症が起きていないかなどを確認することは、安全で最適な施術方針を決定するための、いわば「羅針盤」の役割を果たしてくれます。こうした多角的なプロセスを経て、私は専門家としての「見立て」を立てます。
そして、その「見立て」を、あなたが心から納得できるまで、言葉を尽くしてご説明します。専門学校の教員をしていた経験から、難しい専門用語ではなく、たとえ話を交えながら分かりやすくお伝えすることを心がけています。「なぜ痛むのか」がわかれば、漠然とした不安は、未来への希望に変わります。痛みの本質にアプローチし、解放され、仕事や趣味を心から楽しめる軽やかな毎日を取り戻す。そのお手伝いをすることが、私の使命です。
院長である私の「3つの強み」
当院には、長年の「肩・首・腰」の痛みにお悩みの方が多くいらっしゃいます。そのほとんどは、レントゲンには映らない筋肉や筋膜、靭帯といった「軟部組織」に原因が隠されています。だからこそ私は、20年以上の臨床経験で培った手技を基本としながら、先進機器であるラジオ波を組み合わせた『深層筋温熱療法』に行き着きました。ラジオ波と出会う以前から、温熱療法と手技を組み合わせた施術は行っていましたが、深層にある痛みの原因にアプローチするには限界を感じていました。初めてラジオ波を扱った時、その深部を温める力は、私が長年抱いていた施術の可能性を大きく広げてくれると確信しました。ラジオ波で体の深層部を温めて血行を促し、最も効果が出やすい土台を作る。その上で、私の指先でミリ単位の調整を行う。この科学的根拠と職人技の融合こそが、長年の痛みの根本原因に的確にアプローチする、当院の施術の要です。
私の施術は、これまでのキャリアで得た3つの強みに支えられています。
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重篤な疾患を見逃さない「的確な判断力」
病院のリハビリテーション科で、医師の診断のもと数多くの症例と向き合った経験が、私の判断力の礎です。骨折や脱臼といった外傷への処置はもちろん、あなたの痛みが当院の施術で改善できるものか、あるいは専門医の受診を優先すべきサインなのかを的確に見極めます。これは、安全な施術をご提供する上での絶対的な土台です。
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痛みの真犯人を捉える「科学的な分析力」
病院時代、エコーを用いてアキレス腱断裂などの研究に深く携わりました。この「レントゲンに映らない組織を可視化する」経験が、痛みの原因となっている筋膜の癒着や腱の炎症を、まるで目で見ているかのように捉える力を養いました。この分析力があるからこそ、やみくもな施術ではなく、痛みの原因にピンポイントでアプローチできるのです。
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あなたに寄り添う「分かりやすい説明力」
専門学校の教員として、数多くの学生を指導した経験を活かし、あなたの体の状態や施術計画を、あなたが完全に納得できるまでご説明します。「なぜ痛いのか」が分かれば、人は希望を持てます。あなた自身が、ご自身の体の良き理解者になれるよう、全力でサポートします。
最後に
もし、あなたが今、どこへ行っても変わらない痛みや不調に、先の見えない不安を感じているのなら。どうか、あきらめてしまう前に、もう一度だけ、私にそのお悩みをお聞かせください。
もちろん、私が「すべての痛みを100%取り除けます」などと、無責任なことは申しません。
しかし、久保田接骨院は痛みで悩みを抱えている方々の『駆け込み寺』となり、あなたの「良くなりたい」という切実な想いに、私が培ってきた知識と経験のすべてをもって誠実に向き合うこと。そして、その想いが確かな一歩となるよう、道のりを照らす伴走者として全力でサポートすること。これを使命とし、ご挨拶とさせていただきます。
拙い長文を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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